『結婚適齢期』

そんな言葉も昔はありましたね。今では結婚する年齢も、男性側と女性側の年齢差も、籍を入れるか否かまでも、自由度が高くなっています。それでも年齢を重ねるにつれ、結婚式を挙げるかどうか悩む人もおられます。

 

結婚式への憧れがもともとない方なら、無理にお勧めはしません。しかし年齢を理由に諦めようとしているなら、それはとてももったいないことです。結婚式は、「自分の幸せを見せつける場」ではありません。親族をはじめ今まで関わってくださった方々に、感謝の気持ちを伝える場です。

 

とはいっても、ちょっとハードルが高いな…という方に、ハードルを下げる方法をご提案いたします。

 

ドレスの選び方

一番美しく見えるのは、自分に”合った”ドレスです。これはウェディングドレスに限らず、普段着でもそうですね。同じサイズでも、肩のライン、丈の長さ、またデザインや色味によっても見え方は全然違います。モデルさんがかっこよく着こなす写真を見てその服をネットで購入したけど、いざ自分が着て鏡の前に立ってみたら…あれ?というのは、多くの方が経験しているはずです。

 

今は、さまざまなデザインのウェディングドレスがあります。美しいレースで、二の腕や背中部分の露出を抑えつつきれいに魅せてくれるものなどは人気です。ドレスを着ることにためらいがある方は、無料試着ができるフェアにお越しください。悩むくらいなら、一度トライしてみましょう!

 

ドレス選びも、ヘアスタイルも、ヘアメイクも、すべてプロが担当いたします。体のラインを美しく見せるためのドレスの調整も、細かなところまでできるので、「着るならこんなドレス!」という希望を余すことなくお伝えくださいね。

 

料理への配慮

大人婚をされた方は、結婚式で料理を重視する傾向にあります。おいしい料理と、さらに相性のよい飲み物で、宴を心地良く過ごしていただきたい。そのように考えられるからでしょう。ゲストを大切に想うお気持ちは、私たちも同じなのでご安心ください。

 

少し年配の方も参列されるのであれば、料理はお箸で食べられるものがいいですね。お箸で切りにくいものは別のメニューに変えたり、盛り付け方を変えたりと、アレンジは自由。デザートのお皿は、量と甘味を控えてお出しするのがおすすめです。

 

力を抜いた演出

20代30代の披露宴でよく見られる、ゲストによる余興。こちらは必要ないと感じる方が多いようです。友人にお願いするのが億劫であれば、初めからなしでいきましょう。自分たちを取り巻く人々に感謝の気持ちを伝える場なので、イベント性がなくてもいいのです。

 

おすすめは、シャンパンタワー。うゎっと驚くポイントがあって、でも見ているだけの時間が短い。タワーの一番上から下段のグラスに行き渡る様は、バブルを彷彿とさせるかもしれません。披露宴は座りっぱなしになりがちなので、席を立ってみんなで集まるタイミングがあるといいですね。サーブされたシャンパングラスを片手にちょっとした立ち話なんて、大人の結婚式にぴったりです。

 

結婚式を挙げる目的

40代を過ぎると、働いてきた年数もあるため、本当にこだわりたい部分にしっかりこだわることができると思います。大人婚についてご紹介をしましたが、本当にみなさま人それぞれです。同窓会のようにたくさんのゲストを招かれる方、少数の大切なご友人とともにパーティーを楽しまれる方、お色直しを3~4回された方、和装を取り入れられる方。

 

年齢を理由に、フォトウェディングで済ませよう、地味婚にしておこう、などと考える必要はありません。お二人の門出と、大切なご友人へのお礼が、結婚式を挙げる目的だと捉えましょう。ゲストをお招きするに適した場所かどうか(料理、ロケーション含め)、一緒に素敵なおもてなしを考えてくれるスタッフかどうか、そのような視点で式場を選ばれてはいかがでしょうか。

 

檜山 千明 プランナー