結婚式のゲストは、どこまで呼ぶのが一般的?

結婚式の準備は、招待状の作成・発送から始まります。招待したいゲストを予めリストアップしてから、会場を選ぶ。または式場を軸にして、収容人数に合わせて後からゲストの人数を決めたという方もおられます。

 

招待人数はまさに十組十様。十数人の少人数で行う方から、100名以上のゲストを招待する方までいろいろです。一般的なセオリーというものはありません。しかし、そうはいっても悩んでしまう…という方に、新郎新婦のお二人で話し合う際の、軸となる考え方をご紹介します。

 

仲の深さから考える

挙式、披露宴、二次会、など各シーンによってゲストの層も異なります。プライベートな友人を多く招待する場合は、付き合いの深さからゲストを選ぶのが良いでしょう。

 

挙式

挙式は、お二人が誓いを立てる儀式。牧師さんの前で愛を誓い合うキリスト教式であれば、親族と特に親しい友人のみを招くのが一般的です。アットホームな雰囲気が人気の人前式であっても、大人数で行うことはあまりないでしょう。

 

式場の多くは、披露宴会場よりも挙式会場の収容人数の方が少ないものです。「新郎新婦のお二人の、夫婦としてのスタートとなる儀式を見届けてほしい」と感じるご友人には挙式から。「結婚したことを知らせたい。一緒に楽しい時間を過ごしたい。」と思うご友人は披露宴から。そのような線引きをされている方が多いように思います。

 

披露宴

披露宴に招待するゲストは、親族、職場関係、友人と大きく分けてこの3つ。新郎側と新婦側で、ゲストの人数比率を無理に合わせる必要はありません。しかし、会場内の雰囲気やゲストの居心地を考えると、5:5ないし6:4あたりの比率がおすすめです。

 

招待人数を決める際の優先順位としては、まずは親族。そして、職場の上司や仲の良い同僚。その次に、ご友人です。職場の方を優先するのは、プライベートでの共通の友人がいないと二次会には招きづらいから。知り合いがいないパーティーは、長時間はいづらいですね。少人数の披露宴であれば、属性に関係なく大切なご友人を招待してください。

 

二次会

二次会は、親族を除く友人たちと、披露宴よりもフランクなパーティーとなります。新郎新婦共通の友人、また年齢の近い方が多いほど盛り上がることでしょう。対個人で関係性の薄い方は、グループ全体に声をかけましょう。

 

友人の結婚をSNSで初めて知ると、気分を害される方もおられます。付き合いがあった方で結婚式に招待できなかったご友人には、ひと声かけておくとトラブルを避けられます。

 

シチュエーションから考える

関係性ではなく、お二人の置かれた状況から考える方法もあります。

 

カジュアルテイスト

自分たちが主役!ではなく、大勢でワイワイとパーティーを楽しみたい。そういった方は、挙式を親族のみで済ませ、別の日程で1.5次会をするのもいいですね。カジュアルな式にすると決めて、お仕事関係の方は呼ばないというのもありです。

 

ビジネスライク

社内結婚など、会社の方を呼ばないわけにはいかないという方もおられますね。披露宴をお仕事関連のご友人を招く場とし、二次会にプライベートなご友人を招く、という分け方も可能です。

 

仕事終わりに参加していただけるよう、金曜日の夜にナイトウェディングをしてもいいですね。二次会は土日の日中、友人に幹事を引き受けてもらって別会場で開催するのもよいかと思います。

 

アットホーム

本当に来てほしいゲストだけを招き、肩の力を抜いてみんなと楽しい時間を共有する。そんなアットホームな式がご希望であれば、少数精鋭の大切な友人を招待しましょう。人数に関しては、ゲスト全員と話す時間が取れるくらいがベストです。

 

席次表を簡単に

大まかに招待人数を決めてから、絶対に呼びたい人をベースに席次表を考えてみるのも手です。新郎新婦から一番遠いテーブルに親族。職場の方々はこのテーブル。高校時代の友人はこのテーブルに固めて…などと考えておくと、声をかけるか否かの判断材料になるかと思います。

 

呼ぶ?呼ばない?悩む人は

呼んだほうがいいのかな?と悩む人は、同じく相手も出席にするかどうか迷うかもしれません。式場の収容人数に収まるのであれば、広く招待されてはいかがでしょうか。多くの人に祝ってもらって、損なことはありません。

 

誰に祝福してもらいたいか

お二人は、どのような式にしたいでしょうか。お二人で式をイメージしてみてください。誰の笑顔が浮かびますか?理想の結婚式テーマについては、新婦様のほうが思いは強いかもしれません。しかし招待したいゲストは、新郎様の人付き合いもありますね。

 

海外で挙式を済ませ、日本で結婚披露パーティーを開く。遠方から来てくれる友人がいるので、挙式から二次会まで同じ日・同じ場所で行う。結婚式のスタイルは多様化しているので、お二人の希望を叶えるプランが必ずあります。お二人の招待したい方全員に、気持ちよく参列していただける式にしましょう!

中島 詩織 プランナー