■結婚生活を楽しめる夫婦とは
結婚に対して、どのようなイメージを持っていましたか?もしくは、周りの既婚者は毎日どのような表情をしていますか?「結婚して20年になるけど、パートナーのことが大好き!」という人もいれば、「結婚は墓場だ…」なんて言葉を口にする人もいます。
新婚時代は、いわば幸せの絶頂。これからも前者であり続けたいと願っているはずです。両者の違いをご存じでしょうか。それは、毎日の積み重ねなのです。
・”ありがとう”は惜しみなく
感謝の気持ちを言葉にできていますか?毎日働いてお金を稼いできてくれることも、部屋がきれいに保たれていることも、ご飯を作ってくれることも、すべては当たり前のことではありません。ちょっとしたことでも、相手の目を見て、声に出して”ありがとう”を伝えましょう。
感謝の言葉と同等に大切なのは、”おはよう””いってらっしゃい””おかえり”のあいさつや、”おつかれさま””遅くまでごくろうさま”などの声かけです。朝起きて、何も言葉を交わさずに出勤するなんて悲しすぎます。あいさつはコミュニケーションの基本。「おはよう。よく眠れた?」「いってらっしゃい。今日は記念日だからできるだけ早く帰ってきて!」と、用件だけをそのまま伝えるよりもやわらかい印象になりますよ。
・パートナーを尊重する
これまでの生活習慣、食べ物の好み、金銭感覚など、一緒に暮らしてみて初めて見えてくる部分が必ずあります。結婚してから変わっていくところだってもちろんあるでしょう。自分と異なる価値観に興味を持ち、「だったらこれはどう思う?」などといろいろ質問してみるのも楽しいものです。
家具の配置や旅行の日程など、2人で共有するものには互いに妥協して歩み寄りましょう。自分の希望を押し付けるのも、「なんでもいいよ」もNGです。食事の好みなど個人でアレンジできるものは、互いにお気に入りの調味料を準備しておくのがおすすめです。曜日によって当番を決め、自分の好みの食事を準備するのもいいですね。ちなみに我が家は、平日は私が作り、土日は主人の希望を聞いて作ったり、外食したりしています。
・2人の時間を確保する
仕事が忙しくなったり、子どもが生まれたりと、人生のステージは目まぐるしく変化します。今は仕事優先!定年する頃には家族とまったり…なんて考えは通用しません。家族の絆は、時間をかけて強くしていくものだからです。
老後まで仲良く、幸せな夫婦でいるためには、向き合う時間が必須です。困っていることを声に出し、パートナーに助言を求める。このとき、解決することを目的としません。今何に悩んでいて、どういうふうに考え取り組んでいるのかを、分かってもらうためだと思ってください。
弱みを見せることも、大切な愛情表現です。頼ってもらえないと、悲しいですよね?パートナーを信頼していたとしても、「自分で決めたら?」「君の好きにしたらいいよ」などという言葉は、突き放されたようで悲しいものです。悩みは話のネタ。大切なのは、”話し合い”を通して”分かりあう”ことです。
■互いの努力も大切
同棲を経ずにご結婚された方は、すべてのことが初めてですね。新鮮で幸せ、そして環境の変化で多少の疲れもあることと思います。人間は現状維持を好む生き物ですので、多かれ少なかれ環境の変化によってストレスは受けます。我慢はせず、できる範囲で努力を続けましょう。ちょっとした意識で、とっても仲良しで魅力的な夫婦になれます。
・いつまでも”かっこいい夫”を目指す
”かっこいい夫”と聞いて、男性は何を想像するでしょうか。重い荷物を持ってくれる、虫が出たら冷静に対処してくれる、など小さなことなのです。自分のほうが得意だから、妻が苦手だろうから、家族が喜ぶ顔が見たいから、などの想いが言動から見て取れると、幸せを感じる女性は少なくありません。
ときどき買ってきてくれるコンビニスイーツ、「疲れてる?お弁当買って帰ろうか?」の一言。子どもの世話で参ってしまったときに、「パパと2人で公園行こう」と子どもを連れだし1人の時間をくれる。このちょっとした気遣いで、妻は心に余裕ができ、優しくいられます。
・立ち振る舞いの”かわいい”妻になる
夫が、改めて妻の魅力に気づくとき。さまざまな意見がありますが、「自分しか知りえない姿」を見たとき、嬉しさを感じる男性が多いようです。職場で頑張っている方は、旦那さんの前では肩の力を抜きましょう。
「妻の明るい声と元気な笑顔の妻を見ると、心が温かくなる」という男性もおられます。そんなふうに思われたら、本当に幸せですね。優しく穏やかな妻でいたいなら、ストレスは大敵です。不満があればその場で伝え、抱え込まないようにしましょう。
妊娠出産を経たあとも夫から女性として見られるコツは、やはり女性らしさです。恥じらいをなくさぬよう、オシャレや体型維持にも少し関心を持ちましょう。なかでもハードルが低いのはオシャレです。2人で出かけるとき、ちょっと髪型を変えてみる、付き合っていた頃を思い出してメイクを楽しむ、そんな小さなことで良いのです。何年経っても、お互いを異性として意識できる夫婦でいたいですね。
■夫婦独自のものさしで
結婚生活は、2人で取り組むものです。自分が今まで使っていたものさしでばかり計っていては、必ずすれ違いが生まれます。キラキラして見える友人夫婦と比較するのはやめましょう。過剰な期待も禁物。約束はしたが、どちらが忘れてしまっているなどはよくあることです。何度か「次からこれしてくれる?」と声をかけ、習慣化しなければ考え直す。その繰り返しです。
いつまでも仲の良い夫婦でいたい。そうお互いが思っているうちに、取り組みましょう!個々の努力はもちろん大切ですが、2人が同じ方向を向いていないとうまく進みません。ボートに乗って、片方だけが力いっぱい漕いでもその場で回るだけ。目標を共有して、足並みを揃えないと前進できないのです。
結婚式で見た幸せそうなお2人のまま、10年後、20年後に再度来館していただけることを願っております。
中島 詩織 プランナー
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