結婚にはタイミングが重要です。そろそろ結婚したいな。今なら家庭を持てるかな。そう感じているときに結婚を意識するきっかけがあれば、現在交際しているカップルはスムーズに進んでいくはずです。ではその「きっかけ」とは何なのか。これまで先輩カップルに聞いてきたお話を、いくつかお伝えしますね。

”仕事でトラブルが起きたとき、私が思いつかなかった方法をアドバイスしてくれた。一緒に考えてくれる姿勢も嬉しかったし、この人と家族になれたらこの先頼もしいなと思った。”

ーーー以前担当させていただいた新婦様のお話です。お仕事が違えば、内容もそこまで詳しくは理解できないかもしれません。それでも耳を傾けてくれて、解決策を一緒に考えてくれる。自分にない発想をくれる。そんな彼と家族になれたらいいなと、思えますよね。

”妻は、自分の意見がしっかり言える人。その上で僕の意見を聞いてくれる。妻が合わせてくれることもあり、もちろん僕が合わせる部分も。互いを尊重しながら合わせる努力ができるこの関係が、とても理想的で結婚したいなと思った。”

ーーー新婦様が不在のとき、新郎様から話をお聞きしました。打ち合わせをしていても、確かにお2人で話し合っておられましたね。「君の好きにしたらいいよ」なんてことは言わず、ウェディングドレスやアクセサリーについても「こっちのほうが似合う」「僕はこっちのほうが好き」などおっしゃっていました。結婚式は女性が主役と言われがちですが、だからこそ一緒に悩んでくれる新郎様は素敵だなと、プランナーとしても思います。

生活を共にするなら

結婚は『生活』です。交際に至るきっかけは「外見」「優しさ」「一緒にいて楽しい」などさまざま。しかし結婚となると、求める条件は多少異なりますね。

これから生活を共にするパートナーですから、『しっかりと意見を伝え合える』ことは大切です。ぶつかったときに、機嫌が悪くなる、モノに当たる、などされては冷静な話し合いができません。

また人間力といいますか、例えばものの捉え方やトラブルに対する姿勢もポイントです。困ったときに頼れない、力を合わせて対処ができないと、いくら好きな相手でも冷めてしまう場合があります。人として尊敬できる部分があれば、何年経っても「この人のここ、昔から好きだなぁ」なんて思えますよ。

リアルな目線

女性のほうが、現実的な目線を持っているようです。旦那様の収入が、結婚の決め手の1つだったという声も一定数ありました。生活を営むのだから、ある程度のお金は必要ですものね。それから、パートナーの性格が明るいこと。笑い声の絶えない明るい家庭は、居心地が良いものです。

互いに自然体で

新郎様の声で印象的だったのは、「料理の味付けが好みだった」です。”得意”ではなく、”合う”と表現。全く別の環境で育ったお2人が、1から家庭を築かれるのです。相手に合わせたり妥協したりは、少なからず出てくるでしょう。食事は毎日のこと。互いの好みの味が似ていれば、料理を作る側も自由に作れますし、作ってもらう側も楽しみですね。

それから、「趣味の時間を持たせてくれる」というのも奥様の魅力だったそうです。スポーツでもゲームでも、結婚したことで時間を制限される、趣味のことを話せず隠れてする(される)なんて悲しいですよね。「相変わらず好きだね〜。いってらっしゃい」と笑顔で送り出してくれる女性に対し、この人となら楽しくやっていけるかも…思えるのかもしれませんね。

大切に想ってくれる人

ほとんどのカップルが互いにおっしゃっていたのは、「私を優先してくれるところ」です。どっちでもいいよと合わせる姿勢ではありませんよ。例えば、料理の味付けを相手の好みに合わせてみたり、好きなものや苦手なものを覚えていてくれたり。優しさや思いやりは、何か形にしないと伝わりにくいですからね。

結婚を考えている相手にはもちろん、夫婦になったあとも、表現することに意味があると思って行動すると良いですよ。普段からパートナーを見ていないと、なかなかできないのです。

節約を意識して、コンビニスイーツを買うのも躊躇っているなら、ときどき買ってあげるとか。甘えるのが苦手な人なら、こちらから甘えて「次はあなたが甘える番だよ!」と言ってあげるとか。そういう小さな気遣いが、お2人の関係を良くしていくはずです。

 

圖師 あやめ プランナー