結婚することが決まったら、決めることや手続きがたくさん。幸せな忙しさではありますが、短い期間で効率よく進めていくことが苦手な方もおられますね。

 

特に両家の顔合わせは、お2人が軸となって動く一番初めのイベントです。しかし事前の準備さえしておけば、難しいものではありませんので安心してください。

 

当日までの準備

パートナーの両親への挨拶を終え、いよいよ両家顔合わせです。

 

日時を決める

まずは両親に確認し、日程を決めます。お店の都合もあるので、候補日を2〜3日挙げておくと安心です。時間帯は、一般的にはお昼を選びます。

 

所要時間は2〜2.5時間。会場を予約する際は、結婚前の顔合わせである旨を先に伝えておくと、料理の内容など考慮してくれます。個室使用料等を含めて、参加人数×1万円ほどで考えておくと良いでしょう。

 

会場を決める

料亭やホテルの一室で行う方もいれば、新婦のご実家で顔合わせされた方もおられました。結納をするのか、結納品の交換をするのか、それとも食事会のみなのか。両親の意向も確認した上で、内容及び会場を決めるといいですね。

 

以前担当させていただいた方は、結納を新婦様のご実家で行い、その後徒歩圏内の料亭で食事会をされたそうです。顔合わせについては、新郎様のお父様のこだわりだったそうです。

 

費用負担について

顔合わせの費用は、両家で出し合う場合と、お2人がもつ(ご両親を招待する形をとる)場合があります。お2人が橋渡し役として、両家の意向を汲んで事前に決めておきましょう。

 

手土産についても、金額差が大きくならないよう申し合わせておきます。目安は3000〜5000円で、日持ちのする洋菓子を選ぶのが一般的とされています。

(手土産の送り主は、お2人ではなくご両親です。親族としてのお付き合いが始まることに対して、「これからよろしくお願いします」と両親同士でご挨拶するものです。)

 

当日の流れ

当日は、新郎または新郎のお父様が進行役となります。(婿養子の場合は逆)

 

席次を決めておく

一般的には、入り口から一番遠い席が上座となり、父親、母親、新郎(新婦)の並びが失礼のないものとされています。

 

しかし、景色の見える個室だと上座と下座が入れ替わります。また赤ちゃん連れや足の不自由な方は入り口から近い場所にしておく必要があります。席次については、お店の方に相談して決めるのがおすすめです。

 

席に通されたら

個室に通されたら、着席する前にご挨拶をします。手土産があれば、このタイミングでお渡しします。新郎から食事会始まりの挨拶をし、両家の家族紹介へと移ります。

 

婚約指輪などの結納品があれば、料理が運ばれてくる前にお披露目、または交換を行います。料理が運ばれてきたら乾杯の挨拶をし、しばらく食事と歓談を楽しみましょう。終わりの時間が近づいてきたら、結びの挨拶をして解散となります。

 

挨拶は3回

挨拶をするのは、「最初」「乾杯」「結び」の3回です。長々と話す必要はないので、簡潔な文章を暗記するようにしましょう。

 

紙を見ながら話すのは、しっかり務めようとする気持ちは伝わってくるのですが、詰まりながらでもご自身の言葉で話される方が好印象ですよ。

 

仲良くなれる工夫

両親同士が初対面の場合、何か距離が近くなるようなイベントがあると良いですね。最近よくお聞きするのは、家族の紹介冊子を交換すること。趣味や習慣などから、会話が弾み早く打ち解けられた方もおられました。

 

またサプライズプレゼントもおすすめです。新郎から新婦の両親へ、新婦から新郎の両親へ。「〇〇がお好きだと■■さんからお聞きしたので…」と言葉を添え、気を遣わせない程度の金額で用意するのがおすすめです。

 

リラックスして臨む

結婚前の大切な儀式ではありますが、肩の力を抜いて、リラックスして臨みましょう。初対面の場合、ご両親のほうが緊張されていると思います。

 

時期の目安は、結婚式の6ヶ月前から3ヶ月前までと言われています。初めて挨拶に伺ったあと、顔合わせまでに何度か足を運んでおくと良いですね。お2人はもちろん、ご両親も安心されるはずです。

 

事前の決めごとさえきちんとしておけば、当日焦ることはありません。未来の家族との初めての団らんを、ぜひ楽しんでくださいね。